BtoB企業におけるWebコミュニケーションの重要性
クラウドサーカス株式会社DPO事業部
デジタルトランスフォーメーション部 MAコンサルタント
鈴木マネージャー
BtoB企業おいてよくある誤解としてWebコミュニケーションは不要という意見をいただくことが多くあります。この背景としては、Webコミュニケーションに求めるものが成約数の増加を考えているからであって、Webコミュニケーションのゴールを商談機会の増加に据えた場合、強大な意味を持つことになります。例えばWebサイトなしに新規の商談を獲得する場合には、展示会の出展や紹介会社からの支援をもらうなどの費用がかかる活動が必要になりますが、Webサイトが有効に機能している場合ですと、お問い合わせや資料請求といった形で顧客自ら皆さんへ声かけをしてくれる仕組みを費用をかけずに構築することができます。マーケティング予算を多分に有していないBtoB企業こそ、商談増加のためにWebコミュニケーションの重要性を正しく理解し、取り組む必要がございます。
Webのみのコミュニケーションのデメリット
Webのみでのコミュニケーションを行った場合、「見込んだ成果につながらない」デメリットが発生いたします。特に、前述の通り、Webコミュニケーションのゴールを成約数の増加に据えた場合、成果につながらないというデメリットが強く発生いたします。例えばWebサイトに十分なアクセスが集められたとして、その後お問い合わせが発生しなければ成果としては0件となります。さらに問い合わせが発生したとしても対応する部隊が用意できていないければ問い合わせがないときと同様に成果が0件となります。このようにどれだけ効果的なWebコミュニケーションを実践したとしても、対面での打ち合わせの機会を設けなければ成果に見合わない活動になってしまいます。ましてやBtoB企業の取り扱うサービスのほとんどがWebサイトで情報収集をする方と、実際にサービスを導入する方が異なるケースにあたります。この場合はWeb上のコミュニケーションだけでは商談が完結しないことがほとんどのため、成果を産むためにWeb以外のコミュニケーションが求められます。
統合型コミュニケーションの必要性・メリット
統合型コミュニケーション(Web、対面でのコミュニケーションを両立させた状態)を実施することはBtoB企業にはかなり重要です。Webのみのコミュニケーションの場合ですと前述の通り、十分な商談対応ができず、成果につながりません。一方で対面でのコミュニケーションのみを実践した場合ですと、情報を提供できるユーザー範囲に限りができてしまい、必要な商談数を増やすことが行えず、こちらも十分な成果を生み出すことができないです。そのため「十分な成果を生み出し続ける」ために見込み顧客をWebでのコミュニケーションにて創出し、そこで発生した見込み顧客に対してのコミュニケーションを対面にて実践するようにすることが必要です。効果的な見込み顧客を見逃さずに適切な対応を生み出すことがBtoB企業における統合型コミュニケーションが求められる背景であり、一番のメリットといえるでしょう。